2011年01月01日
育児中のイライラ
◇イライラするのは当然◇
子育てはイライラの連続です。穏やかに育てているように見えるのは、隣の芝生は青いというもの。実は皆、イライラしています。
ただ、その程度や、解消方法を持っているかどうかの違いです。でもそれが大きな違いになりますね。
イライラをためると、自分にも、子供にもよくありません。
そこで、イライラを解消する方法を考えてみましょう。
◇一人の時間を細切れでも◇
子育ては毎日24時間拘束されている様な気がしますが、実は結構隙があるものです。その隙を見つけるのが上手な人と、相ではない人がいるのです。
この違いが、イライラをストレスとしてためてしまうかどうかの分岐点ですよ。
たとえ30分でも構いません。子供が不在の時、寝ているとき、どんなときでも隙を見つけたら何をするか決めておきましょう。
例えば子供がお昼寝のとき。無理に何かをしなくても、例えばゆっくりぼんやりとコーヒーを飲むことでも良いのです。子供と関係ないことをしてみましょう。
たったそれだけのことでも、イライラが減り、子育てのエネルギーがわいてきますよ。
◇子供が寝る習慣を付ける◇
子供が早く寝る習慣を持つと、かなり楽になります。
そこで、子供が早く寝るような環境を作ることも大切になってきますね。
例えば、夕ご飯の後に、お風呂に入って、歯磨きして、ベッドに入ったら、絵本を読んであげる、といった習慣の延長に、同じ時刻になったら消灯する、という癖を付けましょう。
これでうまく寝てくれるようになれば、自分の時間が増えてきますよ。
◇おしゃべりで発散◇
子育てのイライラだけでなく、日常生活のなかでも仕事でも、イライラしたときは、気の合う仲間と雑談することが、効果的なストレス解消になります。
話の内容など何でも良いのです。映画の話、子育ての愚痴、旦那様の愚痴、趣味の話、思い出話。とにかくおしゃべりはストレス解消に有効です。
子育てが一段落したらこんなことをしたい、といった話でも良いでしょう。
なにも悩み事が解決しなくても良いのです。ストレスが発散でき、肩の力が抜けることで、固まっていた脳が柔軟になり、視野が広がります。そして、また前向きな気分を取り戻せますよ。
誰かと気軽におしゃべりすることで、肩の力が抜け、イライラ感が解消され、すっきりします。仕事、勉強、家庭、育児、など・・・。
◇自分を誉める◇
さて、一日が終わったら、化粧台の前でも、お風呂の中でも、ベッドの中でも構いません。
今日も自分は良くやった、と心の中で(勿論声に出しても構いません)誉めてあげましょう。
そして、また、明日からがんばりましょう。
育児中の自己嫌悪
子育てに自身を無くしたり、子供をしかるたびに自己嫌悪に陥ってしまうということが良くあります。
どうしてちゃんと子育てができないのだろう、そう思う人は多くいます。
まじめな人ほど、いろいろな情報を集めて、自分の子育ての欠点を探し出しては改善しようと努力します。
しかし、子育ては、環境も異なれば、親や子供の性格や体質もそれぞれですから、マニュアル通りにはいかないのが普通です。
「自分はだめなおやなのかしら。」「どうして思った通りにできないのだろう。」などと、悪い面ばかりに目を向け始めると止まりません。ますます自分を責めることになります。
そもそも、子育てには「こうするべきだ」という一つの回答があるわけではありません。
ですから、自分にも、そして子供にも完璧を求めないようにおおらかな気持ちを持つように心がけましょう。
特にいけないのは、自分で自分を裁こうとする癖を付けることです。ほとんどの人は不完全ですから、裁き始めるといらだつばかりの結果になることはわかりきっています。
ですから、そのような行為に良いことはありません。反省と裁きは異なります。
それよりも、自分は良くやっているところもある、あるいは子供にもこんな長所があると、誉めてあげられる部分を探す癖を付けることです。
そしてそれは、「この世に完璧な親などいない。」「完璧な子育てなど無い。」と開き直ってしまうことが大事です。
子育て中の鬱
子育て中に鬱になる母親が増えています。鬱は見逃しやすいので、注意が必要です。また、軽い内であれば、すぐに治せることもありますので、この症状について知っておくことが大切です。
特に軽くて見逃しやすい症状を「プチうつ病」と呼ぶようになりました。軽い呼び方ですが、放っておくと、本格的な鬱になる可能性もありますので、油断は禁物です。
「プチうつ病」の状態では、家事もこなせますし、一見普通に日常生活を送っているように見えますので、気づかれにくいのですが、本人は心身ともに辛くなっていることがあります。
ですから、周りからは「単なる甘え」と見なされたり、自分自身でもそう思って治療を受けないで放ってしまう可能性があります。
おくと本格的なうつ病へ発展する可能性もあります。
ですから女性の4人に1人は鬱になると言われているにもかかわらず、鬱の4分の3は治療を受けていないとも言われています。
良く誤解されているのは、鬱は精神的に弱い人がかかるとか、精神力で治せると思われていることです。
鬱は専門家による診断と治療が必要な症状です。そして正しい治療で治せる者でもあります。
決して精神が弱いといった問題ではありません。心が強いと思われている人や、あるいは自認している人でも、鬱にはかかる可能性があります。つまり、スポーツの選手でもけがや病気にはかかることと同じです。
特に子育て中の母親には様々なストレスが蓄積しますので、そのストレスへの対処が上手にできていないと、鬱を発症してしまう可能性があります。
神経伝達物質のセロトニンやノルアドレナリンの分泌が減少することでも鬱になります。単に心の問題ではないのです。
鬱の原因になるストレスは多くありますが、特に子育て中の母親には、以下の様な原因が考えられます。
そしてこれらの結果によるホルモンのバランスの崩れなどがあります。
次のタイプは鬱になりやすいので特に注意してください。
そして、弱音を吐かない人ほど注意しましょう。
もし鬱になるとどんな症状が出るのでしょうか。
そしてこれらの精神的な変化以外に、体にも変調が現れることがあります。
これらの症状が気になったら、我慢せずに、医師の診断を受けるようにしましょう。
- 家事や育児への責任感
- 子供を優先させることで自分を犠牲にしている
- リラックスルする一人の時間がない
- 悩みを相談する相手がいない
- 理想的な親を目指しすぎる
- 思い通りに子育てができていないことへの焦り
- 子供をしかるたびに自己嫌悪を感じる
- 孤立感
- 近所や親戚とのつきあい方がわからない
- 睡眠不足
- 曖昧さを嫌う性格
- 几帳面
- 人に任せられない
- 断ることが苦手
- 執着心が強い
- 柔軟さや臨機応変さに欠ける
- 他人の目が気になる
- 自分を責めやすい
- 悪い方に考えやすい
- 一度に多くのことを処理しようと焦る
- 自分に自信がない
- 感情を抑えがち
- 自己主張が上手ではない
- 悲観的な考えが増える
- 客観性が欠ける
- 自分を責めることが多くなる
- 無気力になる
- 集中力が無くなる
- 人を避けるようになる
- 新聞やテレビに興味がわかない
- いらだちやすくなる
- 自分はだめな人間だと思う
- 死にたいと思う
- 午前と午後では気持ちがずいぶんと違う
- 眠れない
- 頭痛が多い
- 食欲が無いか、逆にありすぎる
- 便秘がちになる
- 肩こりがひどい
- 動機がする
- 熱くないのに汗が出る
- だるい